がん検診の受診促進

がん検診の受診促進とは?

精神疾患を持つ人は、そうでない人よりもがんを発症するリスクが高いという報告があります。原因の1つには、肥満や喫煙、飲酒、食生活の乱れなど、精神疾患を持つ人が陥りやすい生活習慣や身体健康上の問題があると推察されます。さらに、精神疾患を持つ人はがん検診の受診率が低いことも知られており、がんの発見の遅れや死亡につながっていると考えられます。精神疾患を持つ人ががん検診を受ける機会を逃さないようにし、がんの早期発見によって死亡を防ぎ、予後を良好にするためには、効果的にがん検診を促す方法とその検証が求められています。

コクランレビューについて

世界の研究について知る(コクランレビュー) 重度精神疾患を持つ人のがん検診受診促進のための介入

基礎情報

対象者 重度精神疾患を持つ人、その介護者や医療従事者
組み入れ研究数 0件
最終検索日 2016年7月4日

がん検診の受診促進の効果を調べた研究が探されましたが、見つかりませんでした。

留意点

現在のエビデンスからは、がん検診の受診促進に関する特定の方法を推奨することはできません。重度精神疾患を持つ人とそうでない人の格差をなくすために、質の高い大規模な試験が早急に必要です。

[引用]
Barley EA, Borschmann RD, Walters P, Tylee A. Interventions to encourage uptake of cancer screening for people with severe mental illness. Cochrane Database of Systematic Reviews 2016, Issue 9. Art. No.: CD009641. DOI: 10.1002/14651858.CD009641.pub3.
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