精神科デイケア
精神科デイケアとは?
精神科デイケアとは、精神疾患を持つ人に対し、日中にさまざまなプログラムを提供する支援です。入院は必要としないけれど、地域で暮らすためにサポートが必要な人を主に対象としています。プログラムは、ソーシャルスキルトレーニングや心理教育、復職支援のほか、料理、スポーツ、レクリエーション、趣味の活動などがあります。利用者は定期的に通所し、自分の目的に合ったプログラムを選んで受けます。生活リズムを整える効果や、生活スキル・対人コミュニケーションスキルを向上させる効果が期待され、再発防止や社会復帰につながると考えられています。
※ 日本の精神科デイケアに該当する支援は海外では主流でなく、支援の効果について調べたコクランレビューはありませんでした。そのため、類似の支援である非医療的なデイセンターに関するコクランレビューを紹介します。世界の研究について知る(コクランレビュー) 重度精神疾患に対するデイセンター
基礎情報
対象者 | 重度精神疾患を持つ人 |
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組み入れ研究数 | 0件 |
最終検索日 | 2005年9月 |
非医療的なデイセンターの効果を調べた研究が探されましたが、見つかりませんでした。
留意点
このレビューにおけるデイセンターとは、重度精神疾患を持つ人が日中に通う医療機関以外の施設を指しています。日本では精神科デイケアは医療機関に併設されることが多いため、支援の内容が異なる可能性があります。デイホスピタルに関してはこちら
デイセンターでのケアの提供は、良質な科学的根拠に基づいておらず、その効果に関する研究を適切に実施し報告することが求められています。
- [引用]
- Catty JS, Burns T, Comas A, Poole Z. Day centres for severe mental illness. Cochrane Database of Systematic Reviews 2007, Issue 1. Art. No.: CD001710. DOI: 10.1002/14651858.CD001710.pub2.
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